Design = De + sign
2016/4/13 追記
このブログは移転しました。
移転先:
http://design-fig.com/blog
De =「分離」「下降」「否定」「反対」そして、強意で「完全に」などの意味があります。
sign = 記号
記号 = 一定の事柄を指し表すために使う、文字・しるし等の総称。
つまり、Designは文字やしるしではない 一定の事柄を指し表すもの として捉えることができます。
Designの語源はいくつか考えられているものがありますが、私は上記のように捉えています。
特にプロダクトデザインにおいては、この捉え方が一番しっくりきますし、実務でのデザインという言葉が表す範囲をみると、他のデザインにおいてもラテン語を起源とする捉え方よりしっくりくるように思います。
プロダクトデザインの考え方といえばバウハウスが有名ですが(知らない方もいると思いますのでいずれバウハウスに関しても書きたいと思います)、バウハウスの考え方も上記に当てはまっているのではないでしょうか。
「形態は、機能に従う」
新幹線などの「速さ・スピード」という機能のために流線型という「形態」が使われることや、「切る」という機能のために包丁などの刃が薄いこと、「切らない」という機能のために包丁に柄があること。
このようにプロダクトデザインには機能と形が対になっています。
私にとって「良いデザイン」とはこの対があることと、それが見た時や使った時に理解できるものですね。
逆にあまりいいデザインではないのは、、、例えば「書く」という行為・機能のために存在する道具(例えばペン)が書きづらい(持ちづらいから書きにくい)場合ですね。
これは機能に従った形態(デザイン)ではないと思います。
プロダクトに限らずグラフィックでも同じことが言えます。
伝えたい内容があって、伝えたい人がいる。
どうしたらその「人」に「内容」を伝えられるのか、一番伝わりやすい配置・フォント・色・媒体を考えまとめるのがデザインだと思っています。
なので、グラフィックデザインにおいては、伝えたいこと(内容)が伝えたい人に伝わるデザインが「良いデザイン」なのではないでしょうか。
ただ、一般の方が商品を手にしたり、パンフレットなどを目にするまでにはいくつもの制限がありますので、それぞれの制限の中でバランスがとれた状態にすることも重要なデザインの要素の一つとなります。
文字やしるしではなく「カタチ」で一定の事柄(機能)を指し表すもの としてデザインを捉えると、個人の好き嫌い以外の判断基準がデザイン(モノ・コト)にもあることがわかるかと思います。
次回からは様々な製品のデザインについてスケッチを織り交ぜながら考察していきたいと思います。
お楽しみに。